ギター寅さんの日記 |2012年2月25日 それはあかんやろ その2

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2012年2月25日 それはあかんやろ その2

K-213 Iligal Gibson
さて、この違法コピーのギター、中途半端さを書き出すと本当にきりがないのですが、特に悪質だと感じたのは、ピックアップと電装系でした。

PA0_0245.jpg
まずは、ピックアップ。微妙に異なる字体でEMGと書いてあるものの、アクティブでもなんでもなく、普通のハムバッカーがそれっぽいピックアップカバーの中に納められています。おそらくレジンか何かで接着されているのでしょう、ピックアップカバーは屈強に抵抗し、外れてくれませんでした。

で、ピックアップは、板状の磁石が使われる普通のハムバッカーとはちがい、ポールピースそのものが、かなり強力な磁石で構成されています。たぶん、メッキをかけたネオジム磁石だと思います。

なによりも、磁力が強すぎるので弦振動を殺してしまい、サスティンも中途半端です。また、全般に出力も低め。それが、歪ませるとそれっぽい音が出たりします。もしも、それを狙って作ったというのならかなり悪質です。

PA0_0241.jpg
ポットは、当然ギブソンの刻印の入っていないもので、普及品などに見られるミニポットです。ポットを回したときの抵抗感に、一個ずつばらつきがあり、それだけでそれとわかる粗悪品です。配線材も、ハンダを少し近づけるだけで皮膜が溶けてしまいます。中途半端なカラーコードが、かえって配線をわけのわからないものにしています。で、ポットはお約束どおりガリだらけですし、トーンは利きすぎるほど利きすぎます。コンデンサーを適当に選んだのでしょう。

PA0_0242.jpg
そしてスイッチです。スイッチは、底面がメラミン樹脂でできた、一昔どころか、ふた昔前に使われていたようなものです。同じようなタイプで僕が見たことがあるのは、モラレスとかいう、モズライトのコピー物に搭載されていたものでしたが、おおかた40年ぐらい前のものでした。

PA0_0237.jpg
で、オチはケース。もちろんTKLのような高級品ではなく、ぺらんぺらんのものです。しかも、カギすら付いていない・・・・ギブソンのレタリングも、ちょっとすれただけでかけたりします。内張りの肉厚もうすく、中でギターが泳ぎます。

サラリーマンをやめて専門学校に入り、ギターの世界に関わりだして今年で10年になりますが、それまでいろいろなギターを見てきた中で、これほど恥知らずで、欺瞞に満ちた品物を、僕は見たことがありません。たとえば、遊び半分で、自分が楽しむだけのために何かのコピーをするとかならまだしも、営利目的でこれを扱っているとなると、やはり聞き捨てならない事態です。

もちろん、推察の域は出ませんが、「中」の字から始まる某国でできたものでしょう。かの国では、パクリに罪悪感はないので、ある意味いたし方がないとしても、それを日本で捌こうとする「日本人」がいるのが、僕には許せません。まったく恥知らずで下品な人たちです。

なによりも、この程度のクオリティで通用するとでも思っているのでしょうか。あるいは、売ったら売り逃げを決め込むつもりだったのでしょうか。冗談じゃあありません、ギターを隅々まで見れば、私たちプロなら素性はすぐわかりますし、出所だってすぐにわかります。

こういうものを取り扱う人たちに、声を大にして言います。

「俺たちプロをなめんじゃねえ!」

::::臨時休業のお知らせ::::
2月26日(日)午前中
3月11日(日)午後
それぞれ、外出のため休業いたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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