ギター寅さんの日記 |2012年11月11日 「へうげもの」から学ぶ

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2012年11月11日 「へうげもの」から学ぶ

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最近、ものすごくはまった漫画です。物語のベースはフィクションなんですが、信長、秀吉、家康に使えた戦国武将であり、茶人でもあった、古田織部を主人公に描いた漫画です。へうげもの、とかいて「ひょうげもの」と読むのですが、これは、ふざけるとかおどける、という意味です。

お茶の世界、数寄、ワビサビ、乙なもの・・・、こういうとなんだか肩肘を張らなければならないイメージですが、権力者が次々と変わって、芸術や文化の価値観もめまぐるしく変化する時代の中で、ワビサビや数寄を極めた主人公織部は、最後に「乙なもの」の本質とは「笑い」だという結論に達します。

これって、実は僕ら音楽の世界にも、通じる話だなあと思ったりします。

長年音楽を楽しんでいると、どうしても自分の好きなものに偏っってしまったり、ヘンな先入観ができてしまい、思考が硬直したりします。もちろん、演奏の技量を高くする努力を怠らないということは、言うまでもない必須事項ですが、それだけをしていれば、お客さんは付いてくると思ったら大間違いです。

楽器も同じで、ブランド物の高いものだけが、よい音のするものだという思い込みも絶対に違うと思います。マーチンはギターのロールスロイスです、それは否定しません。ちょっと知っている人なら、その音の深み、仕上げのよさを見れば、誰だってほしいと思うギターです。

でも、それだけがギターじゃない。ワッシュバーンの初心者ギターの中にも、味があってそれが自分のセンスにはまっていれば、それはそれで正解です。

ライブで自分たちの音楽を演奏して、お客さんにお聞かせすることは、一服の茶を立てて振舞うことに似ています。お茶は、ただお茶を振舞うだけでなく、お花、お香、掛け軸、風炉なのか炉なのか、季節に合わせた部屋のしつらえから始まって、お菓子の選択、お湯の温度など、五感をフル活用して行う「もてなし」です。

ライブだって同じ。自分たちの演奏をただ、自分たちの気持ちいいように演奏するなんてことは、はっきり言って無粋です。それは寒い日に、氷の入ったお茶を一気飲みしろ、とお客さんに要求するようなものです。アマチュアバンドのライブならば、お客さんの顔は全部見えるし、どんな人がきているのかはわかる。その人たちが何を求めてライブにやってきているのか、それを肌で感じることは難しくないはず。

とあるバンドさんが、MCで「しゃべるなら外に出ろ」なんてことを言ったのを見たことがありますが、あれは、音楽の求道者としては、純粋でかっこいい振る舞いかも知れませんが、お客さんを置いてけぼりにしている時点で、はっきり言って無粋です。そして、かっこいいというイメージが先行するバンドは、きっと長続きしません。音楽的センスを維持する前に、お客さんが感じている「かっこいい」イメージを維持することで、いずれ手が一杯になるからです。

音楽が苦しみになってしまっては本末転倒です。

僕は、究極のバンドは「植木等とクレイジーキャッツ」だと思っています。演奏技量は進駐軍に鍛えられた本物、しかし、その技術に支えられたコミカルな演出は、観客をあきさせません。それこそ、お客がおしゃべりをしているなら、それにあわせた楽曲を演奏できる器用さも持ち合わせたからです。

織部の言葉を借りるとしたら、かっこいいバンドや、かっこいいもの、かっこいい人は、たぶん「甲」です。垢抜けなくとも、面白いバンド、人、ものはきっと「乙」です。そう、オツです。自分の商売にせよ、バンド活動にせよ、「ああフルヤか、あのバカまたなんかやってるなあ。」と思ってもらえるような、そういう「乙」な人間になりたいと、この漫画をよんで思いました。


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12月9日・10日 東京出張のため臨時休業いたします。

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2013年1月6日 トリプルトラブル新春ライブ
場所はいつもの拾得さんで、Ebisさんと共演です。

,20130106フライヤー
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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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