ギター寅さんの日記 |2009年8月15日 晴 漆サンプル

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ご丁寧に説明ありがとうございます!

色んな色が出せるんですね。感動です。

サンプル、楽しみにお待ちしています。

お店にも、遊びに行けたらいいなぁー

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2009年8月15日 晴 漆サンプル

昨日はお盆休みをいただいておりましたが、うれしいことに関東方面のKさまから漆ギターのお問い合わせをいただきました。色目見本ということでお送りさせていただくのですが、ブログ上で、宣伝もかねて、いろいろご説明をさせていただきます。写真は、色目の違いをはっきり出すために、若干濃く修正してありますので、ご了承下さい。

①いろいろな色が表現できます!

まず、色目ですが、写真のようにいろいろ表現できます。左から、赤、黄、青、右はわかりにくいですが、少し黒が混じっています。すり漆は、顔料にある色であれば何でも使えます。ホームページ上の製作工程http://www.gwnn.info/urushi.htmlでもご説明しているとおり、顔料も同じく木地に刷り込んでいくので、独特の風合いが出るようになります。

②拭き漆は、かける回数により、色の濃さが変わります。
08160001.jpg
元来、採取されたばかりの漆は乳白色の液体ですが、空気に触れることによってコーヒー牛乳のような色になります。それを、刷り込んで、漆風呂で乾燥させると、さらに独特の深みのある茶色がでてきます。この写真は、特に色をつけずに、生漆だけをすり込む回数を変えてみたものです。左から、7回、9回、12回、13回、それぞれ刷り込んだものです。また、これらの漆は、色をつけたものコーティング、トップコートにも用いられます。ご覧のとおり、硬化の過程により、漆自体に変色が起きますので、仮に鮮やかな赤を拭き付けても、①のような渋い色にあがります。

③ボディの材質によって、木目がいろいろな表情を見せます。
08160003.jpg
①、②は、フェンダー系ギターによく使われるアルダー材に拭き漆加工を施したものです。アルダーは散孔材といって、水分や栄養を通す穴、導管が幹の中に無秩序に多数並んでおり、木目はあまり目立たず漆を均等に吸います。仕上がりも均等になりますが若干暗くなります。これは同じ木理をもったバスウッドやポプラなどでも同じです。また、写真のようなアッシュなどの環孔材、すなわち、木目に沿って導管が配列されているものは、そこに漆の吸い込みが集中するので、木目の部分とそうでない部分にはっきりとメリハリが付きます。このアッシュ材に色をつけて漆を拭きつけると、木目が目立つ分、面白い仕上がりになります。

そして、ここはご了解いただきたいところなのですが、ギターボディの個体差や、漆の採取された時期、また、加工の時期によって、発色が変わってきます。また、①の写真は新品の頃はもう少し鮮やかに色が出ていました。漆は自然素材ゆえに、経年変化も早く、少しずつ退色していきます。しかし、経年変化と退色した漆の風合いは、他の塗装材では決して真似のできない独特のものです。

ご質問などございましたら、いつでもご連絡ください!お待ち申し上げております!
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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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