ギター寅さんの日記 |2013年2月21日 裏方の品格

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2013年2月21日 裏方の品格

昨日は某所で、音響のお手伝いの仕事をしてきました。音響といえば聞こえはいいですが、要するにそのあたりの雑用係です。

この手の仕事をするときに、いつも気をつけているこがあります。

特に、まだ人前で演奏することに慣れていない人や、完全にアウェー状態の演者さんには、積極的に声をかけて、時に笑わせて、なんとか気持ちをほぐしてあげようとすることです。

それで仲良くなったのが、かの、そえんじ和尚であり、いまはZinの発行で活躍している陽斗くんであったり、ダンサーの優ちゃんであったりします。

以前にも書いたかどうかちょっと記憶があいまいですが、時々、この手の仕事をしている人の仲には、近寄りがたいオーラを発している人がいたりします。

数千人のお客さんの入るプロの相手をしているならともかくとして、素人をそんなにビビらせてどうするねん、と思います。なんか、勘違いしているとしか思えません。

僕ら楽器屋の仕事も同じです。

前にも書いたように、敷居を高くしていることが、やはりあちこちで見られます。それは、本人の考え方や、ネットであふれる情報とかが原因かと前にも書きましたが、もうひとつあるなあ、と気がついたことがあります。

それは、メディアでの捉えられ方です。

ある程度仕事が回ってくると、メディアに露出する機会が増えてきます。もちろん、そんなにたいしたメディアではないんですが、一度、母校の広報誌に紹介されたことがあります。

掲載されてから、何か僕がものすごくすごい仕事をしていて、とくに同級生や後輩たちから、なんかすごい人なんだというイメージが出来てしまいました。

僕は、しがないギター屋であり、たいしたことをしてるわけではありません。誰でも、慣れればできることをしているだけにも関わらず、僕という人間のイメージが一人歩きしだすのです。

これは、ある意味、怖いことです。勝手に敷居が上がっていくからです。

あと、自分のかつてのブログやフェイスブックをみて思ったことなんですが、自分のやった仕事を見せびらかすかのような書き込み、今から思うと恥ずかしいことをしていたなあと。

僕らの仕事はあくまでも裏方の仕事であって、人々に見せびらかす仕事じゃないです。相手がプロでもアマチュアでも、裏方に徹することこそ、僕らの仕事の原則です。

それがどうでしょう。こんなプレイヤーのこんなギターを触りましたとか、まあ、プレイヤーサイドが言っているならいざ知らず、自分から記念撮影までしてアップしてたりします。

それってなんだか、お好み焼き屋や居酒屋に飾られている、油で汚れた芸能人のサインみたいです。まあ、ここで原則論に戻るんですが、プレイヤーを差し置いて楽器屋が目立とうとしてどうすねん、と思います。われながら情けない・・・。

僕らの業界に限らず、いまは自分の仕事の内容ではなく、声の大きさや、中途半端に高飛車な態度で勝負をしようとする人が多いような気がしてなりません。

雛壇芸人ならいざ知らず、やかましい人間だけが目立つなんてのは、必ずしも褒められたことではないと思います。

お客さんのギターのここを治したとか、こんなものを作ったということも、おそらくこの先、僕は書くことはないだろうと思います。

それらの仕事はすべて、その仕事やヒントを下さったお客さんがあってのことであり、それをあたかも自分ひとりの手柄のように書くのは、やはり憚られます。ブログの更新頻度を下げたのも、そういう理由からです。

この世界に生きる大半の人々は、常に誰かの裏方として働いているはずです。自分が裏方であることの自覚を忘れてしまったとき、人は己の分を忘れ、品位を失っていきます。

品格とはおそらく、大きな声からは生まれません。おそらくは、寡黙に自分の役割をこなすことから生まれてくるものです。そのことを忘れずに仕事をしていきたいものです。


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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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