ギター寅さんの日記 |2013年3月7日 その評価は本当に正しいのか?

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2013年3月7日 その評価は本当に正しいのか?

昨日、お見えになられたビギナーのお客様が、こんなことをおっしゃりました。

先日、とあるスタジオで練習をしていたところ、「ギターをよく知っている」とされている人に、持っておられるギターの音が「硬い」といわれたうえに、そのギターは「ダメなギターだ」といわれて、自信をなくしましたと。

経験が長く、自分の好きなギターや音楽ジャンルに、深く、そして熱い思い入れがある人によく見られることですが、自分にとって違和感のある音の出るギターを、「よくない」ギターだとか、自分の理解できない音楽ジャンルを、「たいしたことがない」だとか、「つまらない」と断ずる人がいます。

しかし、そんなことをして、ビギナーの人を混乱させ、そしてへこませて、何の意味があるんでしょう。まったくナンセンスです。むしろ、プロの目から見れば、そういうことをする人にこそ「お前ごときに何がわかるねん。」という言葉をおかけしたいぐらいです。

こう書くととても高圧的に捉えられるかもしれませんが、その理由を述べたいと思います。

まず、その人の持っているギターを指して、何を基準に悪いといっているのか、そのものさしが曖昧です。

まず、ギターというものは、音楽に興味のない人にとっては何の価値のないものです。ましてや、ヴィンテージギターに数百万もお金を投じるなど、ギターに興味のない人からすれば狂気の沙汰です。

つまり、そこにある価値観というのは、普遍的でないという前提があるにもかかわらず、あたかも、何かしらカッチリした基準があって良し悪しを決めているつもりでいるのは、おかしな話です。

そして、その人はこの世に出ているギターすべてを弾いたとでも言うのでしょうか。

仮にその人が、ギターを数百本持っていたとしても、全世界で発売されているギターにすべてふれたわけではないし、そのコレクションすら、一度か二度しか弾いたことのないものだってあるはず。

ほんの数時間弾いただけで、そのギターの良し悪しがわかるなら、僕らだって仕事をする上で、こんなにも苦労はしません。

それに、そういう人は気がついていないのですが、自分の気に入っている音以外の音は、よくない音だと勝手に思い込んでいるに過ぎません。つまり、慣れ親しんだ音ではない違和感のある音を、何の根拠もなく「悪い」と断じているに過ぎません。

ぼくは無類のシングルコイル好きですが、かといってハムバッカーサウンドを否定するつもりはありません。オールドのフェンダーサウンドも大好きですが、歪ませて気持ちいアイバニーズのギターや、ダイアルひとつでいろんな音が出るLine6のギターも大好きです。

そんなにもたくさんのギターを弾いてきたわけではありませんが、そういうのにふれると、素直に「おもしろいなあ」とか、「いいなあ」と思います。

実は、「自分がよく知っている」と思いこんでいる人ほど、実は何も知らない・・・、というか、知ろうとしないものです。自分の好きな音が絶対と思っている時点で、その人はそれ以上、自分の見識を拡げようとはしません。

その時点で、その人の価値基準は屁の足しにもなりません。そして、そういう人は、特に若い人の目には、柔軟性がなく心の狭い、ただの「じゃまくさいオヤジ」としか映りません。

その自覚があるかないかで、楽しみは半分にも倍にもなります。また、それがプロとアマチュアの境界線なんだろうなと思います。

そして、そういう風に自分のギターに否定的な評価を下されてへこんでいる人たちに、この言葉を送ります。

「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候。」

幕末の偉人、勝海舟の言葉です。どういう意味かというと、「行動は自分のもの、それを誉める貶すは他人がすること、自分はあずかり知らぬこと。」ということです。

それに、彼はこうも言っています。「自分の価値は自分で決めることさ。つらくて貧乏でも自分で自分を殺すことだけはしちゃいけねぇよ。」

どんなにしょぼいといわれるギターでも、あなたの手元にあるのは何かのご縁があってのこと。そして、そのギターを弾いて本人が気持ちよく、聞いている人も盛り上がれば、それは数百万円もするヴィンテージギターよりもはるかに価値のあるものです。

いつも弾いているテレキャスターは、何度も言うように自分が16歳のときに母親に買ってもらったものです。決して高いものでもないし、それほどいいものでもない。

けれど、ライブが終わったあと、そのギターの音を聞いて「よかったですよ、さぞ高くていいギターでしょう?」と聞いてこられる方がおられます。実は、お世辞でもそう聞いていただけると僕はとてもうれしいのです。だって、いつも自分が言っていることを、自分で証明できているということなのですから。

あなたのギターは、おそらく他人と同じではありません。たとえそれがありふれたギターであっても、「あなたが弾く」ということで、それはあなただけの特別なものになるのです。ましてや、他人から良し悪しをとやかく言われるいわれはないんです。

いつでも、自信を持って胸を張って演奏してください。僕は、そういうプレイヤーにこそ、大きな拍手を送りますよ!!



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3月10日(日)
3月17日(日)
それぞれ、外出のため休業させていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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