ギター寅さんの日記 |2013年4月24日 わたくしに技術や知識を教えてもらおうと考えている皆様へ。

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2013年4月24日 わたくしに技術や知識を教えてもらおうと考えている皆様へ。

まず、この先の休業、営業時間変更予定です。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくおねがいします。

::臨時休業ならびに営業時間変更のお知らせ::
5月03日 伏見稲荷例祭に参加のため全日
5月05日 所用のため全日
5月06日 所用のため全日
5月12日 所用のため全日
5月13日 東京出張のため全日
5月14日 東京出張のため全日
5月15日 出張後の処理のため14:00から開店
5月19日 所用のため14:00から開店
6月01日 出仕事のため全日
6月02日 出仕事のため全日
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。



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最近、そこそこわたくしもそれなりに人様に知られるようになったのか、時々、「弟子にしてくれ」と言うようなことをおっしゃる方にでくわします。

わたくしは、特にずば抜けた能力に恵まれているわけでなく、周りにいる皆様のおかげで、なんとか糊口を凌がせていただいる身です。そんなわたくしごときが、弟子を取るなど、そもそも身の丈にあっていません。これもある意味で、イメージが一人歩きしている結果で、まあ、確かに特殊な仕事をしているとは思いますが、かといって、選ばれた人だけしかできないことではなく、真面目にやっていれば、そのうち覚えて誰にでもできる仕事だと思っています。だから、そもそも「師匠」とか「弟子」なんていう考え方に、わたくしは違和感を覚えます。

それでも、何とかしてくれって言うのなら、条件が合えば教えないこともありません。

たとえば、定年退職をした人が趣味でギターを触りたいとか、取引先の社員さんが研修でとか、去年の夏にあった学生さんのインターンとか、また、将来有望な若者ならそういうルートでなくとも、もちろん大歓迎です。ちょっといやらしい言い方になりますが、私どもは商売をしているのであって、遊んでいるのではありません。将来、お互いの利益につながると判断できるのであれば、むしろ積極的に協力したいとも思っています。

しかし、言葉を選ばずに言いますが、この世には本当に図々しい人がいます。

「ともかくギターがすきだ」「給料は要らないから仕事をさせろ」「何でもいいから教えてくれ」「おれはこれで食っていく覚悟だ!」こんなことをいうひとがいます。こういう人は、実は若い人ではなく、40や50を超えたおっさんに多かったりします。

はっきり言って「バカも休み休み言え!」とおもいます。
ちょっと冷静になって考えてくださいよ。

まず、「ともかくギターが好きだ。」とおっしゃいますが、それなら何で若いころに、ギターの仕事を選ばなかったのですか?僕だって、この仕事に就こうとした時はすでに32歳で、決してスタートは早いほうではありませんでした。それは、専門学校に入ったり、留学をするためのお金をためる必要もありましたし、ある意味やむをえない部分もありました。けれど、勤め人のころは、がんばって貯金をしていましたし、学校に入るまでは、人が遊んでいる間に勉強もしてました。

でも、それはこうして人に自慢することではなく、何か目標があるならば、当たり前のようにすることです。

そして、そもそも、誰かのところに押しかけてあわよくば弟子にしてもらおうなんていう、そういう考えは浮かびませんでした。なぜなら、どこのギター工房にも、わたくしに技術や知識を教えなければならない義理は、まったくないからです。わたくしはそれほど頭の良いほうではありませんが、それは、バカなりにわかっていたつもりです。

それから、「給料は要らないからしごとをさせろ」なんていいますが、これもまた、乱暴な理屈です。そもそも、何の理由があってわたくしがそういう人たちに仕事をシェアして差し上げなければならないのでしょう。ましてや、お預かりしているギターやご注文は、すべてお客様の大事な財産です。それを、どこの馬の骨ともわからない奴に触らせるなんて、わたくしには怖くてできません。

ましてや、「給料は少なくてもかまいません」なんて、謙遜しているみたいに見えますけれど、図々しいにもほどがある。そもそも、何で給料なんか払わんとアカンのですか。こっちはべつに、人を雇う必要もなく、そもそも仕事を与えてもらい、教えてもらう身でありながら給料を支払えなんて、それじゃあまるで居直り強盗じゃないですか。

そして、「何でもいいから教えてくれ」って、何かを知りたいのであれば、自分で考えて動くのが先でしょう?それに、何が知りたいのかわからなければ、こちらも教えようがありません。技術や知識というものは「教えてもらう」ものではなく「自ら考え、代価を支払って学ぶ」ものであり、仕事は「する」ものではなく「させて」もらうものであり、お金は「もらう」ものではなく「いただく」ものです。そんな基本的なことが理解できていない人と、そもそも一緒に仕事なんかしたくありません。

そして、わたくしはこの言葉に強烈な違和感を覚えるんですが、「おれはこれで食っていく覚悟だ」って、仕事の中身も知らないくせに、笑わせるなって思います。まあ、わたくしなどは本当に運が良いほうで、こんな中途半端奴でも、お仕事を下さる皆様に恵まれ、ようやく食べていけるようになりましたが、やはり、この業界は一般的な職業から比べたら収入は少ないほうだと思います。

若い人なんかは、楽器メーカーや販売店に就職できればまだラッキーなほうで、ほとんどの人は、アルバイトをしながら自分で仕事をしたり、それこそどこかの工房に所属して、わずかな給料でがんばっているのです。そして、少なくとも、わたくしが尊敬してやまないこの業界の諸先輩がたや同業者の方で、それなりにやっておられる方たちというのは、そういうところから「たたき上げて」来た人ばかりです。

ですから、わたくしはそういう方々には、いつも敬意を払って接しているつもりです。たとえ年下でも、よほど親しくさせていただけない限りは、わたくしは敬語を使って話すようにしています。

数ヶ月、いや数年誰かに弟子入りしただけで、そんな人たちと渡り合おうなんて、プロボクサーに殴り合いの喧嘩を挑むようなものです。それは勇気でも冒険でもなんでもなく、ただの無謀です。それを理解した上での「覚悟」なんでしょうか。わたくしには甚だ疑問です。

そして、これはそういう人たちのやる気を、完膚なきまでに打ち砕く最後の一撃になるかもしれませんが、実はこういう人というのは、今やっている仕事がいやだとか、そういう現実逃避の手段に、弟子入りを考えるだけなんです。それが証拠に、いままでお見えになったそういう人は、この仕事の奥深さやめんどくささを知ると、とたんに逃げ出していくのですから。

けれど、わたくしは思います、今の仕事を続けていようが、ギターの仕事をしようが、逃げるところなんかどこにもないんです。そのことを理解しない限り、どんな仕事に対しても「覚悟」なんて決められないんです。自分を変えようと思ったら、自分の力で本気で戦うしかない。その戦いを他人に依存している時点で、その人はすでに戦いに負けているんです。そう、わたくしは知識や技術をお教えすることはできますが、他人さまの人生を変えることはできません。

そして、最後になりますが、そんな人がわたくしに何の利益をもたらしてくれるのでしょうか。こっちからすれば、申し訳ありませんが、ただじゃまくさいだけです。なんか、ものすごくきついことを書いていますが、わたくしの今までの経験から感じたことです。

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プロフィール

ギター寅さん

Author:ギター寅さん
※なお、このブログの文章や写真、ファイルなどに付きましては、管理人ギター寅さんこと古谷周治は権利を放棄しておりません。引用・転載ご希望の方は、www.gwnn.infoまでご一報ください。無断引用・転載を発見しました場合は法的措置を取らせていただく可能性がありますので、十分ご注意ください。



1994年 京都精華大学人文学部人文学科卒業 8年間の仏具製作卸売会社勤務の後・・・、

2002年 ESPギタークラフトアカデミー大阪校本科修了、

2003年 アメリカ・アリゾナ州Roberto-Venn School of Luthiery秋クラス修了、

2004年 サンフランシスコでエレキギター工房、CenterLineGuitarsの立ち上げに参加

帰国後は木工職人、楽器店の修理担当をへて、現在に至る。


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